セールスも大切だけど完成度をあげたい
コロナの影響で2年ばかしセルフ企画プロデュースブランドSpecilaite & Entreeを自粛してましたが、昨年末あたりから積極的に活動再開して、商品リリースしてきましたが、皆様の温かい応援で想像以上に好評を得て嬉しく思ってます。
商品によっては掲載後数時間で完売してしまうこともあり、嬉しさと同時に驚くこともあります（笑）。
スタッフから完売報告を受けて追加製作の要望を受けた時の感覚について。
従来であれば、売り切れてニーズがあるから追加で商品作って販売して売上を上げるのが正解なんだと僕も思います。
即決追加製作はワクワクしない
なんか、幼少期から反対のことをしたがる性格でして・・・。そのままハイ、追加製作しましょう！と言えないんですよね。
Specilaite & Entreeで取り扱ってる商品はすべてハンドメイドで仕立てている作品でもあり、副資材一つとってもこだわりまくってるんで、ジッパー一つが発注後の製作で手元に届くまで数週間かかることもあります。
はい。追加製作ね。っていってから最速でも一月半かかってしまいます。だから何となく、即決で追加製作したくない（笑）。気分的なものでまた、いつか製作することはあると思います。
ハンドメイド作品は一期一会であるべき
Specilaite & Entreeの製作を請け負ってくれている職人の椎名賢、本田宏治と言う両名の革職人さん。それぞれが独立した職人さんであり製作する作品の作風カラーも大きく異なります。二人が作り出す作品は僕も惚れ込んで一緒にやって頂いてる訳なんですが、二人に共通していることは全行程独りで製作してるので完璧な仕上がりであることが挙げられます。
大きな工房さんとかは工程ごとに職人さんが居てたりするのですが、お二人は革の裁断からすべて独りで担当してます。避けるべき傷や部位など見極めながら丁寧に一つづつね。それはも～商品である前に作品。売り切れたらごめんなさいの商売で良いと思う。その時に作品を見つけてもらって気に入って頂けたらと言う出会いがハンドメイドのあるべき姿かなと。
セールスも大切だけど完成度を楽しみたい
過去のブログ記事でも書きましたが、ハンドメイドのレザープロダクツってレザーの素材が変わるだけで同じデザイン、パターンはもちろん同じ造り手なのに全く違った表情になる。
ここがレザープロダクツを企画する僕も造り手の職人さんも作ってみるまで解らないからメチャクチャ面白い。ベストな仕上がりってのが無い訳で。その時販売した作品はその時の作品な訳で素材変えるとまた違った表情の作品に生まれ変わる。
これこそが小規模ブランドの醍醐味だと僕は思う。
う～ん。変態さん向けアイテムはこちら
リリースした商品に実はすべてが売れると思っていリリースしているもので無い商品も正直あります。それらは変態さん向けアイテムとして僕は認識してるのですが、幾つが変態さん向けアイテムを紹介したい。
先日発表したのは5年ぶりのリリースとなるラウンド式長財布『＃10』ラウンド式の財布って設計パターン限られてるし装飾施すぐらいしか差別化ができなくてラウンド式ジッパーに＃10の大型ジッパーつけて後は素材勝負ってところでの作品。厚み2.2mmのアニリン仕上げ栃木レザーを外装にそのまま採用して内装に衣料用の新喜皮革製ホースハイドの茶芯仕様を採用すると言う究極の自己満足だけで製作。小さなポシェット並に革使うので出来上がった時の重量感。財布と思えない重さ（笑）。
これね。これはすぐ売れないと思っていたら即日完売・・・。これ僕の自己満足仕様でオーダー頂いたお客様はかなりのレザー変態度が高い（笑）。
次にこちら。
究極にシンプルすぎるトラッカーワレットで僕が今年使うように仕立てたEuro Tracker～日本経年変化協会会長私物・栃木レザーVer～。これシンプルすぎるが故に敬遠されがちなのにそこにアニリン仕上げの栃木レザーと言う屈強なをレザーを採用してるので、シンプルかつ育てるの難しいと言う変態さん向け仕様だけど、売れてるらしいです・・・。在庫１つとか・・・。欲しい人見てみてください（笑）。
変態さん向けのオーダー頂きたお客様はかなり革製品に趣向がキテると思われます（笑）。一般的な市販品に満足できてないぐらいの（笑）。
もちろんセールスも大切なんで、売れる作品も企画しながらもやっぱり変態さん向けアイテムで作品の完成度を高めたい気持ちもあるので、時々変態さん向け出てきます（笑）。
