日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

鯛ラバのフックセッティング総論

本日整形外科で日帰り手術。来月初旬抜糸予定なんで、仕事に専念します。

趣味の釣りについてまとめます。

鯛ラバのフックセッティングの選定

鯛ラバと言う遊び。
シリコン製のラバーシートやワームで真鯛を釣るルアーゲームではありますが、落として巻くだけですが、実に奥が深い。

真鯛がルアーにアタるかどうかは、ネクタイのチョイスと巻スピードによるものですが、真鯛を釣り上げる事ができるかどうかはフックのセッティング。

4月末に私のフックセッティングがバレにくいと釣友から上場の評価を得て、フックの販売(ほとんど利益無いから趣味の共感)で通販サイトをオープンしました。

akashitsuri.shopselect.net

予想以上に反響を頂いて、自分だけの秘密にしていたフックセッティングを徐々に公開してきてフックセッティングだけで何種類も出てきたので今回整理用として記事をまとめます。

フックのローテーション

鯛ラバの釣り方には魚任せのノセの釣り方と、積極的に魚を任せる掛けの釣り方があります。僕は基本掛ける釣り方なのですが・・・。

近年、ノセだの掛けだのこだわると釣果が上がらない事が判明。海の状況を視て柔軟に対応すれば釣果が上がることがわかりました。

まずはベイトタックルか?スピニングタックルか?

明石でも近年、鯛ラバでスピニングタックルを用いたキャスティング鯛ラバが効果的であることが知られ、実践するアングラーが増えてきました。出船して最初にベイトで攻めるかスピニングで攻めるかを決める必要があります。

僕は基本的に水深が40m未満ならスピニング。それ以上ならベイトと自分の目安がありますが、これは個々の基準で良いかと思います。

ベイトなら先ず潮が動いているか緩いかを見極める

潮流が問題。潮が動いているならば通常の『どす針 ベーシックシルバー』で投げる。この場合潮流0.8ノットが目安。

どす針 ベーシックシルバー

長いと思われるこの段差が経験上バレにくいと思う。オーダーして頂き使用して頂いているタイラバーの方々からも絶賛頂きました。

船上でパラパラと同船者にもアタっているようであれば、時合と判断して『どす針 時合ゴールド』を投入する。

年間を通して厳しくなる厳冬期であったり、喰いが渋い場合は『どす針 激渋ケイムラ』を使用する。

この三種類は掛ける釣りも、ノセる釣りも両立するセッティングです。

ただし、掛ける釣りが成立せず、このフックセッティングでは難しい場面もある。本当は販売しようか迷ったが釣り仲間内で使っているので公開した次第です。

 

基本のどす針で釣りにくい状況・釣り方に対応するセッティング

上記3種類のフックセッティングで釣りにくい環境が存在する。掛けの釣りが成立しない環境とも言えます。それが

■基本セッティングで難しい状況■
①潮止まり・潮の緩い時
②逆どてら流し(船下に吸い込まれる時)
③びんびんスイッチ、メタルジグ使用時
④キャスティング鯛ラバ

この上記状況では基本セッティングでは苦戦する。

段差の比較的大きなセッティングは掛ければバレにくいが、このセッティングがデメリットになる場合がある。


①潮止まり、潮の緩い時

潮止まり、潮が緩い時は基本ネクタイは泳がない。バタバタと泳ぐネクタイが個人的には大好きだけど、フックがネクタイと干渉してしまい、絡んでしまう。

 

②逆どてら(船下にラインが吸い込まれる時)

海豚さんや村由丸さんと言った明石でも鯛ラバエキスパートな船では最近ではあえて両舷どてら流しを行う船がある。時間帯によっても自然とどてら流しになる場面があるはずです。

どてら流しのメリットは釣座関係なく真鯛がヒットするチャンスが生まれますが、右舷左舷でどちらが吸い込まれて、どちらが吐き出されるかによって釣り方が変わってきます。吸い込まれる方は今まで不利だと考えられていましたが、テクニックは必要ですが、釣り方も解明されてきました。僕も某メーカーのプロに教えて貰ったのですが・・・。吸い込まれる方は鉛の10号(約37g)やタングステンの40gなどあえて軽いシンカーでわざと船下に送り込むと言う釣り方。これは練習と慣れが必要だけども吸い込まれる側になった際有効な釣り方。

ポイントは魚があたった際、巻き上げと止めること。いわば魚任せのノセの釣り方になる。よりノセに特化したフックセッティングが必要だと感じました。

 

僕の釣友にノセ釣りの上手なナイスミドルがいらっしゃって希望のノセフックをヒアリングして潮止まりでネクタイが絡まずノセに適切なフックセッティングを皆で試して出来上がったのが、『どす針 なにわのA Style』です。

どす針 なにわのA Style

フックの段差がショートに設定されている。これもあれこれ試行錯誤して一番釣果の良かったセッティングを採用した。

基本セッティングとの比較

基本セッティングを比較してみて一目瞭然に異なる。

魚の好反応なゴールドで形状と大きさの異なるフックを採用

フックはあえてゴールドのみ。サイズダウンだけでなく、形状の異なるフックを採用。これも経験上から決定しました。

 

びんびんスイッチ、メタルジグの使い所

昨年リリースされ、今なお品薄状態のびんびんスイッチを使用する時も基本セッティングでは厳しい。正直僕も使い所が分からなくて持て余していましたが、Instagramの情報交換の中でアドヴァイスを頂きました。

①魚探に反応あるけども、カブラに反応が悪い時

②メタルジグ使用場面

船長が映ってるけど喰わへんか?とアナウンスがある時があると思うが、その場合スイッチやメタルジグが有効でした。

カブラに反応が悪い時何故かスイッチが良かったりする

スイッチはショートフックがデフォルトでセットされており、かつ水平地獄針使用です。現在段差フックも別売りされておりますが・・・。どちらにしてもショートフックが必要で、試行錯誤してこれもセッティングしました。

メタルジグとネクタイを同時に使えるように

バス用の市販されているシンカーチェンジャーでメタルジグも使えるようになり、ウエイトの交換も簡単に行える機能を追加しました。これから明石は夏モードになるので、メタルジグが有効になるので役に立つセッティングかと思います。

スピニングの名手から学んだキャストはノセ

スピニングのキャスティング鯛ラバはここ近年明石で主流になってきてます。僕も準備してましたが、夏のシャローエリアでのみ。それでも取れたり取れなかったりと。

そしてこれまた基本セッティングでは難しいところがある。

キャストして距離を出す分フックが絡みやすいことを痛感。そしてスピニングの名手であるメーカーのある御方と同船できてご指導頂きました。スピニングは合わせては行けない。ドラグは30cmぐらの真鯛ではドラグが出ない程度の強さで当たっても巻き続けドラグがなった瞬間合わせを入れるノセの釣り方

針のハリスに張りを持たせてノセよりのセッティングへ。それが『どす針 スピニング絡まない針』です。

どす針 スピニング絡まない針

広範囲で探れるだけ、その分真鯛のコンタクトも増えるのでベイトよりも効率的だろうと思います。その代わりちょっとしたコツが必要で、僕もロッドの持ち方投げ方をレクチャーして頂き即釣果が向上しました。今回フックセッティングがテーマなので、割愛致しますが・・・。

フックで魚のコンタクトを増やすセッティング

実はまだ秘密のセッティングもあります。

これはまだ秘密。

釣友たちは今日もそれで爆釣したらしいですけど、抜糸するまで僕は釣りできないから自分で爆釣してから発表したいと思います(笑)。