日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

明けましておめでとうございます。元旦から嬉しい♪

あけまして、おめでとうございます。

Xmasも年末も生まれて初めてバタバタ。大晦日の午前中に仕事納めしてそのまま、自宅のお風呂のカビ取りして、母親が三田のプレミアム・アウトレットに行きたがり、年末最後に散財して、年越しました(笑)。

紅白歌合戦をお酒飲みながらぼんやり見て、ゆく年くる年で年明けして独りでほろ酔いで地元の氏神様の八幡宮お参りして、帰宅してお酒呑んで就寝。

朝起きて、母親と弟にお年玉あげて、昼から奈良県大神神社へ。

oomiwa.or.jp


昨年BNIでお世話になった社長からご紹介されて夏にお参りて祈祷してもらたんですけど、ここ日本でも有数のパワースポットらしく、祈祷してもらってから、祈祷のおかげかどうだか分からないけど、マジでびっくりするぐらいラッキーに恵まれまして。

「元旦だし、ちゃんとお礼言いにいこう。」

と思った次第。

兵庫県の神戸市からだと車で2時間弱。お昼に出発。最寄りのICまでは快適でしたけど、流石日本有数のパワースポットだけあって大渋滞。結局神社に到着したのは出発から4時間後。駐車場から境内も入場規制がある始末・・・。

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DJポリスの影響下、奈良県警の警察官がトークしてるけど、不愉快の一言(笑)。

やっとこそさ、本殿に到着。参拝するのも時間がかかるそうなので、社務所で祈祷の手続き。今や神社もPCによる管理。

「日本経年変化協会会長の◯◯様ですね。あけましておめでとうございます。本日もご参拝ありがとうございます。」

ですって(笑)。

祈祷待ちの方々の部屋へ案内。ほうじ茶飲み放題らしく、僕も喉を潤す。
昨年夏来た時は広い部屋でポツ~ンとまってたけど、本日は満室。5組で祈祷されたのだけど、今日は何十組と一度で祈祷されるらしい。

「神様も新年から忙しいなぁ~。」

と思わず苦笑い。館内アナウンスで次に祈祷を受ける人を呼び出す。

「神戸市からお越しの日本経年変化協会会長、◯◯様。」

1時間ぐらい待って呼ばれて、ようやくかぁ~と思ってると一部で歓声があがった。

「え?マジ?日本経年変化協会だって。」
「え?会長が来てるの?どこどこ?」
「革ジャン来てる人じゃない??」

名前も連続で呼ばれて集団で移動するから個人の特定は難しいんだけど、知ってくれている人いたんだぁ~。と僕も思わず声のした方へ。

いや、顔に見覚えがないので、通販で鞄をオーダーしてくれた方かな。鞄使ってくれている~~~。めっちゃ嬉しい。

ゴメンね~。

今日は革ジャンじゃなくて、コーデュロイの古着のヴィンテージジャケット着てました(笑)。元旦はヴィンテージでコーデするので(笑)。

神主さんの祝詞の中でも

神戸市中央区~日本経年変化協会会長◯◯~」

と商売繁盛の祝詞を読み上げてくれると

「え?え?本当に何処に居てるの会長・・・。」

ですって。祝詞の最中だけど吹き出しちゃいました。だって僕の斜め後ろでやってるんですもん(笑)。心の中で『ここに居ます。』って思ってました。

その後に御札を受け取って蛇の神様のご神木に生卵お供えして神戸へ戻りました。

ファンの方に元旦から遭遇できるとは・・・。

何より元旦から鞄を愛用してくれている姿を見たのが一番嬉しかったです。

今年も楽しくなりそう♪

神に生かされる。僕は他力本願なんか??

ここ最近、オフィシャルも日記もブログを更新できず。先週発売したポケットティッシュ専用ケース『Serviette』にオーダーが殺到したからだ。

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シンプルな構造でレザージャケット用で調達し過ぎた革を全てケースにしたので相当な数を製作した。半年ぐらいポツポツ売れればい~んじゃね??と製作担当の職人とも話してて・・・。販売開始4分後からオーダーが止まらない。まさに分単位??TVショッピング観てる感じで。直接メールでオーダーや問い合わせもかなり頂き、もう訳わからん・・・。一瞬で対応がパンク(汗)。クロネコヤマトさんも梱包を手伝ってくれると言う状況でした(笑)。現在掲載してるのがもう最後です。


ここ最近、異常なオーダーで驚く。そして「なんでやろ??」


毎年、年末は納品ラッシュ。モノ作ってるところはどこもそうらしいんですけどね。夏と秋に頂いたオーダーをようやく納品できるので一安心。僕と面識有る方からのオーダーは僕が直接納品に伺うので喜んでくれる姿は本当に僕も嬉しいです。

例年と違うのは納品ラッシュの時期にオーダーもラッシュなんです。お商売として考えると嬉しい話なんですけど、少人数でやってるので全員でパニックになります(笑)。嬉しいけど、「なんでかな??」と考えます。

毎朝毎晩手を合わせている仏壇のご先祖様のおかげ??

夏に行ったパワースポットの恩恵??

それか座敷童子???

夏までそんなやる気なかったけど、盆明けぐらいから急にいろんな閃きがあるんで、自分でも気持ち悪いぐらい。

秋ごろに紹介していただいた『お見立ての出来る先生』(一体何されてる方なんだろ?今だに僕ぁ理解できてない。)とお茶する機会あったので質問してみた。

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弁財天のおかげだったみたい。ラッキー♪


『先生』僕の話聞いて、黙ってジッと僕の顔を見る(この時間が気持ち悪いから嫌だけど)。すると『先生』おもむろに

「あなた、最近かなぁ~?弁財天を信仰してない??」

は?弁財天?お正月の縁起モノの七福神の??
知りませんよ?信仰とか僕あまりないし・・・。

「いや、一月に一回あなた参拝してるでしょ!!」

知らないっつただけでイラつく『先生』。何か怒られてるような絵面なんですけど??

月に一回と言うとお参りしている寺で須磨寺かな??須磨寺は神戸市内では有名なお寺ですが、僕は良く知りません。子供の頃から祖母に良く連れられてきたぐらいで・・・。数年前に弟が大病を患って病気の神様がいらしゃって参拝してたので元気に回復してからも月に一度家族でお参りしてます。母親も歳のせいか物忘れがあるので、「ボケてんじゃね?」と。癌封じボケ封じらしいですよ。そんだけですけど。

「そうよ。それよ。そのお寺でどんな事してるの?」

最初は手をゆすいで・・・・。
線香とローソク買って巨大な線香立てに線香立てて、身体の悪いところに煙を浴びると良いらしく、僕は頭かな(笑)。その後、癌封じとボケ封じの神様にお礼して、社務所で護摩木書いてぇ~。不動明王が祀ってあるのでお参りして本堂をお参りして帰るかなぁ~。家族みんなで帰り道ランチするんですけどぉ~??途中で小さなお社みたいな所があるので、手合わせてるかな。

「そう、それ、それが弁財天なの!!あなたそこでご真言唱えてるでしょ?」

呪文みたいなやつ「オンソラソバテイソワカってのですか?
それが弁財天のご真言と言うものらしいです。だってお社の近くに呪文書いてあるので、いつもそれ見てるだけなんですけどね。別に願い事もなく、今月も来ましたよ~。程度です。

「あなたを気に入ってるのよ。あなたはすぐ人を信用して騙されやすいから丁度良かったじゃない?」

そ、そう~なんか。
別に去年と何か違うことしてることも無いけど・・・。
嫌われるより気に入られる方が良いしね~。イエ~イ。これもご利益。誰かに常に生かされてるってことか。他力本願バンザイ。

 

ちなみに須磨寺はめっちゃ古い由緒あるお寺(源平の合戦のゆかりらしい)でメッチャ広いです。僕も全部周ったことないです。登り坂めっちゃ急だし、突然墓地とか出てくるので散策したことないです。

興味ございます方は一度訪ねてみては如何でしょう???

真夜中に野生動物の襲撃

自宅のマンションの裏はすぐ神戸の代表する山である六甲山がある。山が多い自然で環境は良いけど、虫とか動物が出てくる。イノシシはその代表。

昨年僕は朝に駐車場でイノシシに襲われた。寸前で身をかわしイノシシに一撃をお見舞いしてやって撃退したが、マンションの住民が次々に襲われ、救急隊員や警察官や猟友倶楽部が出撃する大惨事となり、マスコミも駆けつける騒ぎになった。僕は襲撃を受け、唯一無傷で生還したと言うことでTV取材も受けた。

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これは毎日放送のTVカメラマンがイノシシに接近し過ぎて、マンションの住民や警察官の前で公開処刑となった様子だ。

野生の動物は恐ろしい。助けようがないんだもんね。凶暴過ぎて・・・。

 


たった今、襲撃受けたけど、この動物何???


実はついさっきも野生動物の襲撃を受けた。
真夜中に無性にスィーツが食べたくなった僕はコンビニにスィーツを購入。
ご機嫌でマンションに入ろうとした瞬間、コンビニ袋がズシと重たくなった。
すげ~鼻息。黒い塊が飛びついてきたのだ???

野良猫も多いので、ネコ??と思ったけどネコにしてはデカすぎる。中型犬ぐらいの大きさだけど、あと2匹こっち向かって走ってくる。暗闇で正体不明。選択肢は2つだ。

①コンビニ袋を置いて逃げる。

②闘う。

六甲山最強の野生動物はイノシシでこれは基本闘うべきでない。イノシシは高性能な戦闘ブタだからだ。

柴犬ぐらいの大きさならば正体不明であっても一戦交える見込みはあるし、そして最悪な事にコンビニ袋にお財布入れてたのでむざむざ野生動物にカツアゲされる訳にはいかず、闘うしか道は残されていなかった(笑)。年末に怪我したくないけど、しゃ~ないね。やるか。意を決めて、コンビニ袋ごと正体不明の動物を持ち上げて地面に叩きつけてやった。

「さぁ~、かかってこいや!!」

と思ったら・・・。

叩きつけた動物が一目散に逃げ出したら、こっち向かって走ってきた2匹も逃げ出した。これで勇気百倍だ(笑)。

「待てぇ~」

僕も、興奮して追いかける。うち一匹を追い詰めた。その先はイノシシの防護柵があって行き止まりだぜ。と思ったらなんと黒い塊の動物が防護柵を登り出した。

「ま、マジっすか??」

思わず携帯を取り出して写メった。山に逃げていったが、写真を見てビックリ。
この辺りじゃ見かけない動物。それがこれ。

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えっとぉ~。えっとぉ~。

レッサーパンダ???じゃないよね・・・??

何なんだ、この野郎は???

群れてやがったけど・・・。この辺じゃ見かけね~野郎だな(笑)。

 

そんな事よりも、僕のプリンがクリームたっぷりのプリンがグチャグチャ・・・。
うぇぇぇ~ん。悲しみが止まらない(By 杏里

世間ではそれを『愛』と呼ぶんだぜ

タイトルはサンボマスター風。

今日面談で、

『会長は嫌いな人いないんですか??』

と凄い質問をされた。

居るよ。苦手な人。それは

『愛』の無い人。

僕は社会人になってから営業職ばかりだったから、凄く人の嫌の部分ばかり見えたし、僕も嫌な奴だった(笑)。競争の世界だからある意味それは仕方ないけど・・・。騙されたり、ハメられたり。嫌な思いを一杯したからね。

何でも損得勘定で判断する方・・・。

人の気持ちを考えない人・・・。

起業してもいっぱいそんな人に出会うよ。起業して間なしの時は超クールな対応だったのにある程度軌道に乗ってくると手の平を返してくる人とか(笑)。

だから、僕と一緒に仕事する人。出会う人には愛を持って接するように心がけてます。そうすると愛に溢れた人に出会う。

損得勘定で何でもビジネスライクで考えてると、モノ造りは出来ないんです。
業者の方々も仲間。僕に出会った日は笑って、元気に分かれてほしいと思います。
思いやりや優しさを世間では『愛』と呼ぶんだぜ。

大島隆明裁判長は正義の判決ですよ

本日12月1日。本当に早いですね。1年間。

時事ネタですが、やはり僕が衝撃受けたのは元オウム信者菊地直子の逆転無罪判決かな・・・。1審の裁判員裁判の判決を控訴審で覆しての逆転無罪劇ですので、賛否両論の声が上がってますが、僕は妥当な判決で1審の判決が「疑わしきは罰せず」の日本の刑事裁判の大原則と照らし合わせると間違えていたと思います。僕は変わった趣味もあって、刑事裁判を傍聴することが有ります(誰でも飛び込みで傍聴できます)。

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刑事裁判を傍聴していても無罪判決に遭遇することがまずございません。だって日本の刑事裁判は99%有罪判決ですから・・・。今回刑事裁判の現状と裁判のルールを改めて認識すると、今回の逆転無罪判決は納得できるものだと思えますよ。

 


刑事裁判の仕組みと数字の理由


日本の刑事裁判は99%有罪
刑事事件は警察が取り調べして検察にバトンタッチします。これを(書類)送検と言います。検察のお仕事は裁判にするか(起訴)、裁判にしないか(不起訴)を決定することです。

検察は警察から送検されてきた事故・事件のうち起訴するのは64%です。つまり警察官が100人検挙しても36人が裁判にもならないわけです。これは何故か??それは刑事だけでなく、民事もすべて訴える側(原告)が被告の罪を証明しなければならないからです。これを立証責任と言います。証明するには客観的な証拠が必要なわけです。例えば防犯カメラの映像とか誰が見ても分かるような証拠が必要で、証明できないと有罪にはならない。と言うのが刑事裁判の大原則です。

全部が全部証明できるわけではないので、被告の自供を証拠にすることが多いです。だから警察、検察は証拠を調査せずに自供させようとばかりする傾向があるそうです。事実起訴する64%のうち自供していない否認事件は1%も満たないと言われています。数字だけみると100人検挙して63人に自供させて、ちゃんと犯罪の証明できると思っているのは一人。後は不起訴ってのが現状です。だから一旦起訴すると無罪は許されないと言う検察のメンツが何が何でも証拠を隠蔽・捏造までして冤罪になろうとも有罪にしてくると言うことが近年明るみになり、検察批判が高まっているわけです。

検察官も裁判官も人間であり、組織です。皆出世したい。

これも有罪が多い隠れた現状です。
検察官は担当の裁判で無罪判決になれば負けで出世できないと言われています。
無罪判決を出す裁判官は出世できないと言われています。

だから裁判官は検察の言いなりとも言われています。明るみにはされていませんが、元検事、元裁判官が皆口を揃えていっているんで日本の検察・司法の裏の嫌な世界なんだと思います。


控訴と言う裁判って意外と知られていません


控訴と言うのは三審制の日本における第2審のことです。
通常刑事裁判は第1審は地方裁判所。第2審は高等裁判所。第3審は最高裁判所。で行われます。裁判の結果になっとく出来ない場合、控訴・上告します。これは被告が納得できなかったり、検察が納得できなくても双方できます。

今回菊地直子の裁判は第2審の控訴審であります。

裁判官と検察と被告と証人が出てくるドラマのような裁判は第1審で、それ以降の裁判は事後裁判と言われています。もう一度裁判をやり直す訳ではありません

前の裁判で何か間違ったところは無いかな??

って見直す裁判です。控訴審も訴える側(納得できなくて上告する側)がなぜ納得できないのかを詳細に書面にまとめて(控訴趣意書)提出して、書面と前の裁判の書類を検討して結果を出すの控訴審裁判です。控訴する理由とする理由は2つに大別できます。

【量刑不当】
これは、前の1審判決で下された懲罰が厳しすぎない?本人反省してるし、もう少し軽くしてよ。とお願いするもの。控訴審裁判でもっとも多い理由がこれ。

【事実誤認】
これは今回の菊池直子の場合もこれ。ようするに無罪主張してるのに前の裁判の判断間違ってるよね?と訴えるもの。

ここまでの知識で今回の逆転無罪判決までの経緯を見直すとあながち間違いとは言えません。

 


客観的な証拠はなし。裁判の争点はあくまでも『主観』を争う裁判


オウム真理教地下鉄サリン事件や、爆破事件。拉致殺害事件、警察庁長官狙撃事件など戦後最悪のテロ行為を行いました。これは許されない紛れもない事実。

今回の裁判で被告となった菊地直子は爆弾の材料を運んだ罪で起訴されました。客観的な証拠は無し。これまで報道されてきた内容を整理すると

【明らかになっている事実】
・物的証拠は無し。
・菊池直子は17年間逃走して特別指名手配されていた。
・菊池直子は危険物を運搬した事は認めるが、爆弾の材料とは知らかったと主張。

【裁判での証言】
①井上死刑囚
事細かに説明。爆弾の事も話したら菊池直子は「がんばります。」と言った。

②中川死刑囚
菊地直子は幹部ではなかったので、そんな事まで知らなかったのではないかと思う。よく覚えてません。

ニュースでも報道されているように菊地直子が自分が運ぶ危険物が爆弾の材料でテロに加担している認識があったか、無かったか。これが裁判の争点です。

 


1審の裁判員裁判は懲役5年の実刑有罪判決


裁判員裁判は民間の一般の方々が裁判に参加する制度だ。ブログ読んくれている方々の中にも経験者がいるかもしれない。1審の裁判では懲役5年の実刑有罪判決が下されました。報道されている範囲で、その理由としては

「自分が無罪だと思うなら17年間も逃走するのは怪しい。テロって分かってた証拠」
「中川証言は曖昧だが、井上証言は明確であり信用できる。」

だから菊池直子は有罪だ!!
客観的な証拠はないので、どちらが信用できるか。信用できる根拠はこの2点とされていた。

 


菊地直子控訴。第2審東京高裁、大島隆明裁判長登場


事実誤認で菊地直子控訴。裁判の舞台は東京高裁へと移り、1審の裁判を見直すことに。控訴審裁判の裁判長は大島隆明裁判官。今回の逆転無罪判決で大島裁判長自身の9件目となる無罪判決だ。一人の裁判官で9件の無罪判決は裁判官の中でも比較的多い判決だと思う。過去8件の無罪判決で上告で逆転されたのは1件だけだ。

「一審判決を棄却する」

これは1審の裁判が間違えてるよ。って事。皆懲役期間が短くなると思ったらしい。基本被告が控訴した場合、前の裁判の刑罰より重たい刑罰にはならない。

「被告人は無罪」

僕はこのニュースを聞いた時、大島裁判長は立派だと思った。オウム事件は日本を震撼させるもので、世間の風潮的にオウムは悪と思っている。だから1審を支持して有罪判決を下したって誰も文句は言わないと思う。

悪の組織の信者を裁判員裁判の結果を覆す。これは勇気が必要だと思う。世間の風当たりや批判の声はあるからね。実際あるし。報道された判決を噛み砕くとこのような内容。

菊地直子は幹部じゃないのは事実で、運び屋だったわけでテロが分かっていたかどうかなんて本人しか分からないでしょ?だから本当に知らなかったの”かも”しれないからそうだったら冤罪になっちゃうから、刑事裁判の「疑わしきは罰せず」のルールだと無罪だ。」

こう言ってる訳ですよ。

17年間の逃亡についても述べている。痴漢犯罪でも

「疑われたら逃げれるんだったら逃げろ」

「行列ができる法律相談所」北村弁護士が発言するぐらいだ。

「自分が悪くないなら堂々と説明しろ!!」

これはキレイ事って事。実際、痴漢と間違われて自殺した学生もいる。裁判になって無罪が証明されても、警察の取り調べや検察の取り調べ、そして裁判と膨大な時間とお金がかかり、仕事もできなくなる。

菊地直子もしかり。17年前自分が信じていた教団がまさかの大犯罪を犯したわけだ。オウム自体がテロ集団。末端の信者でも悪者みたいな風潮があり、名乗りでたら・・・。そう思って逃走した可能性は十分にある。と裁判長は述べている。

そして井上死刑囚の証言についても、このように述べている。

「20年前の事件で、何も物的証拠もないんだぜ??井上が20年前の事を明確にすべて覚えているってことが不自然じゃない??むしろあまり覚えてないって言ってる中川証言の方が人間の記憶力の一般論から言うと普通じゃないの?」

じゃぁ~、菊地直子は正真正銘の白とはいえないけど、完全な黒とも言えない。グレーだったら「疑わしきは罰せず」だから無罪だ。非常~っに筋が通ってるんですよ。

僕も変な新興宗教怖いから嫌ですし、菊地直子も不自然で有罪でも当然かと思うけど、裁判のルールで行くと有罪にするには強引だと思う。

僕は評価したいのは大島隆明裁判長が数少ない本当のプロの裁判官ってこと。

司法試験成績上位で希望すれば裁判官になれる訳で裁判官は皆プロだし、検察官も弁護士もプロだ。なんでもそうだけど世の中プロで溢れかえってるけど本当のプロはどの業界も数%だと思う。

相手は社会悪の教団であり、世間の多くは有罪判決を望んでいる状況であえて、逆転無罪判決を出せるのは、決して先入観に囚われず刑事裁判のルールに冷静に則って判断したから正にプロの仕事だと思った。

 


多くの裁判官は検察御用達の裁判官だと思う


裁判官の多くはバカなんだと思う。
だから冤罪が生まれるんだよ。典型的な例は東京三鷹バス地下冤罪事件。痴漢の犯人と誤認逮捕されて、バスの車内カメラでは右手に携帯電話、左手につり革を持っている被告の映像が裁判で公開され、被害者の誤解で被告の無罪は明らかにも関わらず、1審の裁判長である倉澤千巌裁判官は

「カメラに写って無い時に触った可能性もあるし、100%無罪と言えないから有罪。罰金刑40万円でい~や。」

って判決をした。キチガイ判決と評された。つまり検察官が起訴したら有罪だって言いたいようで。判決後被告人の弁護士が

「この人本当にバカだなぁ~。」

と倉澤千巌裁判官に言い放ったほど。あっさり控訴審で逆転無罪。33期の裁判官である程度歳だし、マスコミから叩かれて出世もないので定年前に退官。
冤罪がここに来て話題になってるのは、やはりマスコミの力であったり元裁判官の告白が大きいだろう。過去にもブログで書いたけど地裁はバカな裁判官は多い。裁判官として問題があるから高裁に行けない訳で。そのうえで裁判員裁判はバカな裁判官は参加したらダメだと思う。

 


裁判員裁判はアメリカの陪審員裁判とは違う。
裁判官リードのモノでリードする裁判官がバカなら一般市民もバカになる。


裁判員裁判は候補の告知が来たらある日突然裁判員に民間人がなっちゃう訳だ。普段全然関心無い人がどう事件や事故を裁くだろう??僕は疑問に思って関心持ったから傍聴とか始めたのかな(笑)。いつきても対応してやるよ~みたいに(笑)。

基本裁判員裁判は裁判長1名と他裁判官2名。一般人から選ばれた裁判員6名の9名で行います。9名のチームで野球みたいだけど、基本は多数決で有罪か無罪、刑罰が適正か審議する訳です。裁判員って突然隣のおばちゃんが選ばれるわけですし、裁判官が色々指導するわけです。この指導果たして適正かな?誘導してる可能性ないの??って思います。

ちなみに市民6名が有罪と言っても3名の裁判官のうちだれか一人でも有罪に賛成しないと有罪にならないので、最終決定はなんだかんだと裁判官ってのも事実。

オウムは社会悪だからって僕が裁判員になっても有無も言わず有罪だってやっぱり思うだろうなぁ~。司法は先入観が入っちゃだめだ。

裁判員裁判の案件の選定をもう少し吟味スべきだと思う。プロの裁判官でも難しい事件は一般人関わる意味あるのかな。今回の裁判で関わった裁判員の方々にも民間人を代表してくれてお疲れ様でしたと言いたい。

大島裁判長の菊池直子へ伝えた事もプロだ。

「法律、裁判のルールでは無罪だよ。だけど、あんたが運んだ危険物があんたが信じた教団がテロして一杯人が死んだことを忘れるな!」

菊地直子の認識は主観であって20年経って他人が分かるわけもない。後はあんたがどのように感じる。嘘ついてたら一生苦しむだろうね・・・。

その前にテロ集団を宗教法人として認めたのは国であることも忘れてはいけないね。

海外旅行で知らぬ間に運び屋にされることだって可能性あるわけで、少しは刑事事件について法律や裁判に一般の方々が興味持てば、もっと日本は良くなると思うな。

『日本の革』と言うのであれば

日本経年変化協会設立時からずっと考えていた企画がようやく形になった。理論的に考えると当たり前の話だけども、”業界の常識”から外れるし、手間暇かかるから誰も着手しなかったんだろうけどね。

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『日本の革』とか『伝統の日本の革職人』欧米からみたらパクリ


サラリーマン時代に海外出張や転勤があったおかげで、欧米人の知人もいるけど、

「日本の革?日本伝統の革職人?みんな欧米の文化のパクリでしょ?」

と言われる。これは僕の中でずぅ~と引っかかっていた。

日本の革の歴史は文献を紐解いてみても播磨地方(兵庫県姫路市たつの市付近)の皮革産業は平安時代まで遡る。欧米にも負けない歴史のある産業に思えるが、平安時代から明治まで日本は今日とは異なる皮革素材を使っていた。日本は皮革素材を太鼓のような祭事の道具や馬具や鎧甲冑の武具に使用していた。
それに比べ、欧米は昔から皮革素材を靴や鞄のような服飾雑貨に取り入れていたと言うのがパクリと言われる要因である。

タンニン鞣しだって明治以降に欧米かた伝わった技法であり、クロム鞣しに至っては戦後に伝わったものだ。明治時代までの日本は着物の文化で鞄や靴だって存在していなくて”鞄”と言う漢字ですら造語から生まれている。平安時代~明治時代の日本の革は服飾雑貨に向いておらず、明治以降が日本の革の歴史だとすると数世紀に及んで『日本の革』『日本の革職人』は欧米に遅れていることになる。

僕個人の意見としては「日本が海外に誇れるものは海外に存在しなかった鞄であるランドセルぐらい」のもんだと思う。

しかし考えてみて欲しい。かって敗戦国である我が国は、焼け野原からモノ造り一つで経済大国と呼ばれるまでのし上がった。祖父母、父母の世代はカッコ良かったんだと思う。自動車にしろ、電化製品にしろ海外から入ってきたものだ。それを世界的な評価を受けるまでレベルアップしたのか?それは徹底した品質の訴求だと僕は思う。当時の欧米やアジアでは到底真似できない品質の実現こそが日本のモノ造りのアイデンティティだと僕は確信している。

日本の自動車各メーカーや家電メーカーは世界的な知名度を誇っている事が多いが、服飾雑貨の世界で世界的な認知度を誇るブランドがどれほどあるだろうか?この差こそが痛い評価を受ける要因かと思う。

 


加工産業こそが日本のモノ造りの原点だ


日本は昔から島国で、資源も豊富とは言えない。そんな日本は海外から色んな物(資源や文化も)輸入して自国でオリジナルのアレンジを加えて、海外に輸出していく加工産業が原点だと思う。

革の世界で言うと鞣しはタンニン鞣し、クロム鞣しが主流であり、革で製作するのは革小物や鞄、靴、衣類、レザーシートぐらいで至ってシンプルな業界でもあり、そこで『日本らしさ』を訴求するならば、オリジナルのアレンジが不明確では欧米人の理解を得れるはずがないと思う。今回の日本レザーアワード2015において日本皮革産業連合会の考え方はそこが抜け落ちていると僕はつくづく痛感した。

 


脱クロム製法こそが加工産業日本の皮革生成技術の素晴らしさだと思う


僕が約2年前に皮革産業都市姫路で出会った鞣し手法こそが脱クロム製法だった。手法としてはシンプルで一旦クロム鞣しを施してから9割以上のクロムを再度抜き取ってタンニン鞣しを施すレザーの精製方法(鞣し)だ。1割未満のクロムを残すことによってクロムの長所である軽さ、丈夫さを実現し、タンニン鞣しの特徴である革従来の風合いを保つことができるのだ。実際に経年変化に関してはタンニン鞣しと比べてみても遜色ないもので、むしろタンニン鞣しの短所である裂けやすい耐久性が補われた素晴らしいレザーだと思う。しかし欠点が一つある「品質の安定」だ。夏場に精製したものと冬場に精製したものでは品質が異なり、ロットぶれが生じることだ。

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タンク内の温度、タンク内の水温、そして水流などをコンピュータ管理することが求められて、初めて品質が安定する。跡継ぎのあるタンナーで実現した。同時に姫路レザー有限会社とタッグを組んでアルコタンニンレザーたる商標で実用化を試みたが、先方の代表が革の理解に乏しく、僕が想定するようなレザーにはならなかった。姫路レザー有限会社はタンナーではなく、商社として現在在庫の販売を行っている。

僕は理想の素材を求めて、製作のタンナーと直結で製作担当の職人も交え”現場の打ち合わせ”を繰り返し脱クロム製法をより安定かつタンニンの割合を増やしたレザーの開発に成功し、『Pate(パテ)』と名付けてリリースし、自らの企画にも採用することが多い。

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海外原皮を輸出したがる業者も実は利のある手法で、現在多くの問い合わせがあり、今後広く採用される手法になりそうで期待している。

当然ながら、過去記事にもあるように

 

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 せっかくの素材でも中国の縫製工場で製作できるレベルであれば職人が生き残るは難しいと思う。縫製工場で出来ないようなパターン・縫製・仕上げこそがこの分野における日本独自のアレンジなんだと思う。そのアレンジ・手間こそが商品の対価だと僕は思う。

無意識の手抜きは完全犯罪かつ悪意のない悪なのだ

仕事してて、苦手なのは見積もり。

僕ざっくりの見積もり出さないですからね。職人、素材・材料の仕入先と綿密な打ち合わせして価格を決定してます。だから時間かかるんですよ。適正価格設定で実はその正確さはかなり関係者から高い評価を得ております。実際見積もり価格がお客様にとって予算外であればそれはそれで仕方がありません。

お客様も色々でこんなお客様もいらっしゃいます。

「他所はこの価格で見積もりだよ?この価格で合わせてくれるなら企画依頼したいんだけどぉ~。」

ふ~ん。って感じ。

じゃぁその他社でど~ぞと僕はなる。価格的に物理的に競争無理なんで。
うちのQualityは半端ない自信があります。原価率が他社とは違うわけで(笑)。

多分サンプル見比べたんでしょうね。モノのつくりが全然違うんでしょう。この言い方される方の大半が再び声がかかります。半分以上再び声かけられますね。

「じゃぁ~この前の見積もりで・・・。」

いやいや、待った。この前はこの前で見積もり有効期限が切れておりますので、再度お見積り致します。で最見積書作成。

「え?前よりも随分高いじゃないか?足元見てるんですか(怒)?」

こう言うとき、僕はこう答えます。仲間内では有名になっちゃってるんですけどね。

「い~え。これは僕が気分が嫌になった代が上乗せされております。いやいや仕事とすると職人も”無意識の手抜き”につながりますので。この価格は初回取引の価格です。」

お客さんの当初の予算とこちらの見積もりの価格が合わないのであれば仕方がない。それで再度お声を頂く時は別の企画になるケースはありますが、どこだか分からない他社に価格を合わせろと言うのは理不尽。僕からしたらどんなモノを比較されているのか分からないわけで。

最初から値切る方は長続きしないのでお断りしてます。

気持よく仕事できないと、その気はなくても無意識で手抜きが発生する。これはどんな仕事も間違いない事実。無意識の手抜きは完全犯罪。だって悪意ない悪ですから。

初回多めに頂いたら手抜きは確信犯ですからね(笑)。

半分帰ってきて、半分が成約する確率です。今のところ。

男女関係でも一緒。勝手に自分を振っておいて、他所の異性に告白してやっぱり元の鞘にと言われても、振られた方の感情は穏やかではないのと同じ。仕事と恋愛は共通部分が多い(笑)。