日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

タイラバ独学研究~ネクタイの厚みを理解する~

本日は体調不良で外回りのお仕事全てキャンセルして自宅で事務作業。

大好きな釣りをこうやって文章にまとめるのも至福の一時かな?さて今回はネクタイについての最終章でネクタイの厚みについて独学研究で感じたことをまとめておこうかと思います。

2024年の海遊さんの新作『ウホウホカーリー』を先日釣具屋さんで見つけて購入しました。1種類だけですけど(汗)。明石でも凄腕のタイラバアングラーである前田大将さん考案のネクタイ。ぱっと見細身のネクタイなんで、う~ん悩んだんですが・・・。

よく見たらドット柄がゴリラ(笑)。海遊さんの遊び心に毎回釣られてしまいます(笑)。

ゴリラ柄。一般的なドット柄と釣果には一切関係ないと思われますが。人間の目から見て可愛いし。遊び心が素敵過ぎます!

開封してみて、なるほどぉ~。海遊さんは昨年ビッグWGシングルカーリーと言うビッグベイトをリリースされてこれまで海遊さんのネクタイより0.1mm分厚い0.5mm厚シリコンを採用してシリコンシートも販売されています。新作『ウホウホカーリー』はネクタイの厚みを本来の0.4mm厚と薄い方のシリコンシートを採用していますね。

うん。細くて、薄い。『ウホウホカーリー』が得意とする場面が見えてくるのと、考案者である前田大将さんと海遊さん代表の林さんはネクタイの厚みの特性を恐らくかなり熟知されておられると思います。と言うわけで改めてネクタイの厚みについて考えてみます。

デッドスローできない奴は分厚いネクタイ使ってろ

『バカとブスは東大に行け』

そんな事言ってるドラマがありました(笑)。うん。そんなノリです。

明石のタイラバにはデッドスローさらにスーパーデッドスローと言うリールの巻き方で釣果があがる日があります。ズバリ私は出来ません(泣)。私はダメな奴だと思っているとど~やら出来る人と出来ない人が居るみたいです(笑)。うん。私は出来ない人のカテゴリーに属しているようです。たまにデッドスローやスーパーデッドスローが有効な日に当たり出来る人見かけると驚きます。

『あの、プロの方ですか?』

と。そんな悔しいデッドスローDAYにあたると途方に暮れると言うのが数年間続いていたわけですけども3年ほど前に大きなヒントを得てデッドスロー、スーパーデッドスロー出来なくても何とか克服することができるようになりました。その解決策こそが分厚いネクタイでした。

分厚いネクタイの可能性を生み出した松岡スペシャ

松岡スペシャルは香川のタイラバ専門遊漁船ワンピースの松岡船長が生み出したタイラバネクタイのブランドです。リリースされた直後から明石でもよく釣れるネクタイでハズレが無いラインナップです。

3年ほど前にビッグベイトのパイオニアであるメガ185のシングルとダブルがリリースされました。185mmの長さを誇るネクタイ見た時は当時斬新で驚きました。釣友さんと購入して開封して大きさだけでなく、その厚みに驚きました。計測してみると1.2mm厚。分厚い・・・。当時はネクタイは薄ければ薄い方が良いみたいな風潮がありましたからね。概念をヒックリ返す衝撃でした。

ネクタイは分厚い方が水を押し分ける力が強くなるので、波動は強くなります。おそらく通常の厚みでビッグベイトを試作されてネクタイの大きさが波動に活かされないと感じての決断だったのかと推測しています。事実松岡スペシャルで通常サイズの80。ミドルサイズの120では通常の厚みのシリコンシートを採用しています。何故か?

自作始めてネクタイ切り出すと破棄する部分が多い事を実感。本業のレザーで言う革の裁断の歩留まりになりますが、タイラバのネクタイでカーリーを切り出すと歩留まりが極めて悪い。さらにシリコンシートを分厚くすると材料代自体も高くなる。80や120では通常の厚みのシリコンシートでも十分ネクタイが動くことが確認できての仕様じゃないかと推測しています。じゃぁ~通常サイズで分厚いシリコン使ったら??それがネクタイを自作しようと思ったきっかけでした。

そもそも真鯛はタイラバを『餌』と認識しているのか?問題

ルアーは疑似餌と言われています。捕食される餌(ベイト)の見た目や動きを模して作った人工物なんですよ。バスのワームなら虫っぽい。プラグなら小魚に見える。メタルジグでもイワシっぽかったり、ロングジグみたいにタチウオの子っぽっかったり。でもタイラバのネクタイみたいなベイト居ますか(笑)?そんな動きしてる生き物海に居るんですか?と問いたい。小一時間問いたい。誰に問うか検討もつかないので、これまた独学で色々な文献調べるに至る訳ですよ。すると魚や海の生き物には2つの習性があると書かれている研究論文がありました。

①摂餌刺激活性 餌と認識して捕食行動する
②誘引活性 興味を持って捕食目的ではなく、触れてくる

するとタイラバは疑似餌とは言い難い見た目とアクション。②誘引活性 皆様の馴染みの言葉に言い換えるとリアクションバイトだと思われます。過去記事に書きました。

 

japanaging.hatenablog.com

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真鯛が気になる動きや反応しちゃうカラー(シャローメイン)で餌じゃないけどとりあえず興味関心が湧いて触れてくるリアクションがメインになるのではないか?と考えています。

だからこそ、魚探にめっちゃ映ってるけど喰ってこないと言うタイラバあるあるが発生するのかと思います。タイラバめっちゃ苦戦してるけど鯛サビキやエビを使ったテンヤがめっちゃ釣れてる時があります。これはサビキやテンヤのエビを餌として認識してるからだと推測されます。

自作で通常サイズのネクタイを分厚くしてみたらデッドスローやスーパーデッドスローDAYで普通に巻いて釣れる事が判明しました。最初は理由が分からなかったのですが、今では人間では理解できない真鯛が反応するリアクションバイトを誘発しているかと思います。

んじゃ、分厚いネクタイ最強か???それがそ~でも無いです。分厚いネクタイが苦手な状況があり、逆に細くて薄いネクタイが強い時があります。

ベタ底オンリーの場面では薄くて細いネクタイが有利

一般的にタイラバはリールを10回ほど巻いて落とします。使用するリールにもよりますが底から5m前後かなぁ~。潮緩んで浮いてるときは船長の指示で30回ほど巻く場面もありますけど。逆に船長から『底だけ狙ってよ~。ベタ底』と言う指示がある時があります。そんな時はリールを10回も巻かないわけですよ。

分厚いネクタイは着底してテンポよくリールを巻くことでネクタイが強波動を生み出します。言い換えると着底して巻き上げた時にネクタイのアクションの立ち上がりが遅くなります。2m前後しか巻き上げない時はネクタイのポテンシャルが活かされません。こんな時は細くて薄いネクタイが着底してすぐにネクタイが動いてくれるので波動が弱くても有利になります。これは自作で実釣しても実感しています。

これらを踏まえると『ウホウホカーリー』は底付近の真鯛を狙うときには強いネクタイなんだろうなぁ~と思えます。次回釣行予定が来月なんで、早く使ってみたいです。

 

今回でネクタイに関する記事は一旦完結して次回記事からはタイラバのフックセッティングについて書いていきたいと思います。

Q&A:自作する前はどこのメーカーのネクタイ愛用してましたか?

末尾になりますが、いくつか上記のご質問頂いておりましたので回答を。

今はネクタイローテーション考えて全てビッグベイト以外は全て自作ネクタイオンリーですが、その前は流行りのネクタイ追いかけてました。新作出る度に買いまくり(笑)。その中でもメインに愛用していたのが。

・松岡スペシャル全般
・HAYABUSA全般
・STARTのシングルカーリー
・海遊WGショートカーリー
・桜幻 マルチカーリー、スリットカーリー
・海豚 Pig1(今は買えない)

ですかね・・・。
そこに流行りのネクタイをその都度持参してたので、よく船上でネクタイ迷子になっておりました(笑)。

今は自作がメインなんでキャンドゥの小さなタッパー一つなんで軽装です(笑)。
マスターカーリーで釣れてるとかマジカーリーで釣れてるとか言われても持ってないし色数もさほどないし~で気にせず巻くだけ(笑)。逆に坊主率激減してます。竿頭にもなれませんが(笑)。