日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

タイラバ独学研究~ネクタイのカラー釣果に関係あるのか?無いのか?どっちなんだい!~

前回の記事ではネクタイの形状を理解してネクタイのローテーションを紹介しましたが、これまた非常に多くの反響を頂きました。

japanaging.hatenablog.com

記事が長くなるので、今回はタイラバのネクタイのカラーについて書きますが、おそらくタイラバ用品を製作しているメーカーさんからは強烈な反対の声が起こるやもしれません(笑)。

そもそも魚類に色覚があるのか?無いのか?どっちなんだい?

魚の生態に関する論文を可能な限り読み漁ったところ、1970年代前半までは魚は色覚は無く、匂いで餌を判別していると考えられていました。サメは血の匂いに寄ってくるし、匂いのついたワームやスプレーなど匂いに着目した釣り道具も実際に数多く販売されています。

1970年代後半~最近の研究では魚は色覚がある。もしくは色を認識していなくても色の違いは認識していることが判明しております。しかも魚種によって反応する色が異なることも判っています。魚は色の違いは判っている。そこを踏まえて記事を書き勧めます。

真鯛の反応する色、忌諱する色は証明されている

1978年に発表された論文『マダイの色に対する反応性』真鯛が反応する色、無関心の色、そして忌諱(嫌う)色が発表されています。46年前にマニアックな試験が行われていたんですね。興味ある方はリンクしてますので、読んでみて下さい。簡単に結論だけまとめるとタイラバが反応したカラーが

黄色
オレンジ

蛍光

反応した順に並べるとこうなんですね。さらに試験の結果を見ていくと興味を示さなかったカラーは

緑色
紫色

との事。いわゆる無関心。タチウオは紫に反応良いので、魚種によってカラーが異なるのも改めてうなずけます。

そして真鯛が忌諱するつまり真鯛が離れたカラーが

青色

とのこと。

タイラバのネクタイでオレンジと赤はメジャーなカラーですが、実に理にかなっているんですよね。確かに青のネクタイって見たことないですよね。蛍光はネクタイで言うケイムラでしょう。正式名特殊蛍光O-ANですからね。

実際のタイラバで色の影響はあるのか?無いのか?どっちなんだい?

理論上の話と実際の釣行を比較検討してみます。

結論先に言います。
私の独学研究の結論としては

水深30mぐらいまでは多少関係ある。
ネクタイの生み出す波動が釣行日のその場所その時間が真鯛とシンクロするかしないかで釣果を左右する一番の要因!!

理論上、黄色が最強カラーですが皆様実際に黄色のネクタイ多用してますか?オレンジ、赤が多いですよね。メーカーさんならがまかつが黄色のネクタイリリースしてますが・・・。

20m代の水深では当たりまくる黄色。良型云々の前にチャリコの猛攻が(ネクタイは自作の試作)

これ水深20m代のシャローでは実は黄色最強だと思います。昨年の夏はも~アタリまくり。良型引き出す前にシャローはチャリコが多いからチャリコの猛攻が鬱陶しいです(笑)。シャローでは黄色が良かったり、オレンジが良かったり、赤が良かったりと色の違いが実感できました。シャローのドテラが黄色のネクタイがいきなり最強のアタリカラーになることも。

実際論文の試験が行われた静岡県水産試験場もシャローのいけすもしくは水槽内で実験されています。実際のタイラバでは明石でも水深50m以上は一般的ですが、実際のところ、水深が深くなるとカラーは関係ないと最近思っています。実際水中で水深に伴う色がどのように変化するのかもテストされています。

海より澄んだ湖でもこれよ?海はカラーが消失していますね。

なんと水深と色の関係をテストしたのは本田技研工業。バイクとか車作ってる会社ですよ・・・。色々みんなが知らないところで色んなことやってるんだなぁ~と。

テストの場所は山梨県西湖(最大水深70m)平均透明度8mの湖です。

平均透明度は環境省が設けている基準で30cmほどの白色の円形の板を沈めて水面からその板が見える水深で。平均透明度が高いほど水が澄んでることを意味します。ちなみに瀬戸内海では平均透明度は6mと言われています。海は海水に色んな不純物ありますからね。ちなみに日本では沖縄県の海が一番澄んでいます。

こんだけの色数のスプーンを沈めてみたらしい(撮影は水中ドローン)

水中ドローンがHONDAなのか?一番発色すると言われている金属製のスプーンで比較しています。

水深10m

水深10mの画像。太陽の光が余裕で届いています。色に変化もないですな・・・。

水深20m

少し暗くなったぐらいでまだ太陽光で何色かは判別できます。

水深30m

海より透明度の高い湖ですら水深30mで急に暗くなってます。

水深40m

夜ですか?的な暗さ。青色が完全に消えてるし、黒も消失してる下段の一番右端がグローなんで光っとるがな・・・。

水深50m

も~ぼんやりやね。ぼんやり・・・。海は透明度低いのでおそらく水深40mぐらいで色は消失してると思われます。グローは夜光なんで光ってるよね。メタルジグで夜光ついてるのあるけど、意味あるんだぁ~。タチウオなんかグロー強いし。

このテスト面白いのがバルサの木製のプラグ(ラパラです)も沈めてるんですけど、カラー関係なく40mあたりで全色一斉に色が消失しています。金属塗装はクリアされているから発色良いわけで。

これタイラバのシリコンネクタイに置き換えると一斉にカラー消失されると推測されます。個人的にはシャローエリアで多少カラー関係あるのかな?と思っているわけです。明石の厳冬期の海苔パターンも基本シャローですからね。海苔パターンでマジョーラと言う不思議なカラーが流行りましたが、あれはケイムラの蛍光が効いていたのかもです。

カラーチェンジしたタイミングで私も釣れた事ありますが、水深50m前後ならたまたまのタイミングだったのかもしれません・・・。

真鯛にとって透明人間の黒もありかやはり・・・

結論は

黄色、オレンジ、赤、ケイムラのいずれか好きな色決めてネクタイの形状のローテーションしとけば釣れるです。実際かなり坊主少ない。

オレンジゼブラとかもあんまり関係ないと思います。ただタイラバはモチベーションが大切なんで信用できると思えば信じて投げるだけです。

水深テストで一番に消失した黒と言うカラー。真鯛には一番見えていないはずですが、ハマる時あります。これ裏返せば波動だけで真鯛にとっては透明人間みたいなものかもしれません。

巷では一番シルエットがはっきりすると言われてますが、真鯛には見えていない

何かネクタイローテーションさしてもあかんなぁ~言う時は個人的に黒は使ってます。真鯛にとっては波動だけで見えていないってことですから。逆に真鯛の視覚効果を消失させるのもありかと。

ネクタイのカラーそんなシビアにならんで良いと思います。メーカーはいっぱい買ってほしいからそんなの言わないと思いますけど(笑)。