日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

一番低価格な商品にメーカー、ブランド、企業の質が分かる

日本経年変化協会は経年変化する高品質なモノを愛でる人たちの情報交換の場所で直営ブランドのアイテムを販売するのが本質じゃない。

なので、色んなご質問が寄せられ僕は随時必ず返信させて貰っております。時間はかかる時あるけども・・・。

こんな質問が寄せられた。

「ブーツでAと言うブランドの◯◯のブーツが欲しいのですが、予算の都合上Bと言うブランドの◯◯と悩んでます。どちらがオススメですか?」

返答するなら、完璧な買い物をするなら、何とか予算の都合をつけてAと言うブランドの◯◯を購入する方が良い。だって価格帯が高い方が品質やデザインに優れているのは言うまでもない。Aと言うブランド、Bと言うブランドを比較検討するならば、同価格帯じゃないと意味がないよと言うこと。

 


新しいメーカーやブランドの商品を試したいなら一番安い商品で


これは別に服飾雑貨だけでなく、飲食店も全てのモノ、サービスを提供する企業に言えること。取り扱い商品、サービスの中で一番安い商材こそ、その企業の本質が見える。と思う。

例えば、新しいハンバーガーショップが出来たとしてオーダーするなら一番安いハンバーガーをオーダーすると良い。普段行きつけてるお店の一番安いハンバーガーとどちらが美味しいか?を検討する。一番安い商材で満足できたらその店舗、ブランド、メーカーはハズレが無いってこと。これは経験上皆様も肌感覚だと思いますが、いかがでしょう?

過去記事でも書いているけど、

japanaging.hatenablog.com

そこそこの価格を支払えばそこそこの商品、サービスで当たり前なので取り扱いの一番安い商品にこそ提供側の本気が見えると思う。

 


だから僕も企画する時、非常に気を使う


僕の話だと、『Specialite』『Entree』と言う2つのブランドに分けて商品を企画している。けどもどちらが企画的に楽かと言うと最高品質を訴求する『Specialite』の方が楽なんです(笑)。入門ブランド『Entree』の方が圧倒的に企画に時間がかかる。

『Specialite』はブランドコンセプトが品質訴求なのでとことん納得するまでこだわって結果積算で価格を決めるだけ。『Entree』は入門ブランドなので予算などを設定した範囲内で企画しなければならない。

「レザーっていいな、ハンドメイドの商品ってやっぱり違うよね。」

って支払ってもらった金額で感じていただかないといけない。これが大変。
ひたすら原価を抑えることばかり考えてるとダメなの。

お買い求めやすい価格の商品になればなるほど、矛盾してるんだけど企画に費やす時間は膨大になってます。あくまでもうちの場合はね。

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だから、販促品で配布するアイテムのキーホルダーも無駄に拘ってます。ハンドメイドや高品質を売りにしてるのに販促用のアイテムを見てしょぼそうと思われたら販促にならないから(笑)。

specialite.ko-co.jp

 


モノだけでなく人も同じことが言える


この理論はモノだけじゃない、人にも同じことが言える。その会社を見たければ、末端の新入社員や現場の営業マンを見れば会社の品格なりが分かってしまう。

「悪貨は良貨を駆逐する」

と言われるように、基本プラスとマイナスがあれば負のパワーは凄まじいから全体としてマイナスのペースに合わせないといけないと言うこと。

小学校の時、昼休み早く給食を食べ終えて遊びに行きたかったはず。給食食べるのが遅い子がいれば待っておかないといけなかった。給食当番とかね。その子に罪はないが、結局その子の食事のペースに合わせられたわけだ。

これが仕事になってプロジェクトチームとかになると仕事できない人間が居るとどんだけ優秀な人間が居てもチームとしては仕事出来ない人間のペースに合わせないとダメと言うこと。

チームで一番新米メンバーのレベルが重要になる。
だから大企業は新卒でも優秀な学生を獲得しようとしているんでしょう。

僕も急ぎの案件や大きな案件は仲間の中で数名でプロジェクトごとにチームを組んでます。ゆっくりの案件であれば一緒にやりたいと言って頂けると皆でゆっくり確実に仕事します。

急がないといけない案件では人は良くて口ではやる気を主張するけど、行動が遅い方が居ます。行動が遅い方は自分の役割を全うするのも遅い。チームとして行動が遅くなる。だから丁重にお断りします。

人もモノも一番安い(人なら人件費で新入社員や現場の社員の方)ところで比較すると完璧。

スーパーで買い物してレジのパートさんの接客が非常に良かった時、感動してそのスーパーのリピーターになってしまう感覚。