日本経年変化協会の会長の徒然日記

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最近の刑事事件と裁判官なんだかなぁ~の報道について

あまり関心がないけど、僕の予想通りだったこのニュース。

news.livedoor.com

この報道の時から示談成立で不起訴になるんじゃない?と思ってました。
一般的には強姦致傷罪で起訴されれば、執行猶予無しの実刑判決で懲役でしょう。TVのコメンテーターも得意げに話してました。示談できれば良型が軽くなるんじゃないか?とかね。この事件は示談するタイミングが起訴前から起訴後で大きく結果が変わる事件でした。起訴とは警察で取り調べを受けて検察が裁判で罪を問い、刑事罰(罰金、禁錮、懲役)を与えるべきと判断して裁判を起こすことです。起訴前と起訴後の示談はこんだけ意味が異なります。

起訴前の示談
基本、被害者が被害を受けたと被害届けを提出して警察が取り調べを行い、書類送検し、検察が再度取り調べを行い、裁判にかけて罪を問うか問わないかを決定するのが一連の流れで取り調べの段階の示談の事です。
示談が成立すると言うことは被害者が被害届けを取り下げることを意味しているので、被害者が居ない状態で、検察も罪を問うことができないので、立件不十分で不起訴と言う判断を行います。今回は起訴前なんで、何の罪に問われる事もなく、釈放となった訳です。
 
起訴後の示談
起訴されてから示談が成立した場合、起訴されているので、裁判になり、日本の刑事裁判は99.9%有罪になることもあり、罪に問われていたでしょう。
示談成立は意味があり、例えば懲役5年が懲役3年と刑期が短縮されたり、場合によっては示談成立の為、検察の求刑が5年未満であれば執行猶予がつくこともあります。

 

起訴前か起訴後どちらで示談が成立するかは被告に取ってはメッチャ重要なんですよね。起訴前なら無罪放免で前科無しなんですから。

当然示談はお金で解決することでしょう。女性であれば自らに置き換えていただき、男性であれば自分の恋人、姉・妹が強姦された時、お金で解決する場合、いくらなら許します??決して安い金額じゃないでしょう。しかも起訴前の示談となれば相手は無罪放免です。なんで、起訴前の示談はかなりの高額(数千万円とか)になると思われます。じゃないと普通許しませんよね。

若いタレントに高額な示談金が支払えると思えないので、母親の有名女優が支払うんでしょう。記者会見では「息子は刑期を務めるべき」とか言ってましたが、しっかり裏でお金を回していたと推測できますね。これはお金持ちならではの解決策です。

 

ほんで、最近もう一つ気になったニュースがこちら。

news.livedoor.com

簡単に事件の概要をまとめると殺人を犯した犯人の友人が死体遺棄を手伝ったとして死体遺棄の罪に問われて裁判になり、「大型犬の死体だと思って、まさか人間の遺体とは思わなかった。」と無罪を主張して、結果、懲役1年執行猶予3年の判決が出された。と言うもの。ここまでは普通だけど、裁判長が判決理由を読み上げてる時に、被告人弁護代理人が吹き出して笑い出したと言うのが興味深いニュース。

個人的には検察贔屓の不誠実な裁判官ってまだいっぱいいるんだな。って言う感想。

 

判決理由「人間の死体と思わない理由がない。」と言うもの。

東京三鷹バス痴漢冤罪事件の第一審の判決理由と同じ。
「痴漢していない証拠がない。から有罪。」
と言ったバカ判事と同じよ~な理由。刑事裁判の本質を理解していないのと、出世したくて検察寄りの裁判官にありがちな判決なんですけどね。

『疑わしきは罰せず』
が刑事裁判の大原則。被告人が無実の証明をする必要はない。
裁判は原告。刑事裁判であれば検察が有罪の証拠を集めて証明しなければならない。証拠がなければ冤罪を防ぐため、疑わしくても無罪にしましょう。を

ってのが大原則で被告が証明義務ないのに、理由がないと言う判決理由は普通の裁判官なら書けないはずなんですけどね。

刑事裁判の裁判官は無罪判決を下すと出世できない。検察が起訴したから有罪と言う裁判官が多い。なので、無罪判決を下した事のある裁判官は正義の裁判官と言える。
世間の目がある中、オウム事件で検察の立証不十分で疑わしいけど無罪判決を下した大島判事は正義の判事の代表的な例だと思う。過去記事でも僕は絶賛した。

 

japanaging.hatenablog.com

今回の事件でも被告人弁護の代理人は裁判の途中で裁判長の能力不足が分かっていて判決当日に控訴の書面を持っていたそうなんで、予想通りの判決理由に笑えたんでしょうね。裁判官はいかなる時にも平等な感覚が必要だと思います。

 


【追記】日本の裁判もこんな感じに変われば良いのに

個人的にこんな裁判官が増えるのは現状の裁判が良くないのかと思います。個人を尊重する民主主義の大国アメリカの裁判はわりと理想かと思います。

【アメリカの裁判の特徴】
・検察は日本よりも比較的簡単に起訴する。
・それ故に日本と比べると無罪が出ても驚かないぐらい無罪判決がある。
・被告人の上告は認められるが検察の上告は認められていない。

 日本の検察の言い分は

「有罪確定と思える案件しか起訴していない。だからの裁判は99.9%有罪で俺たち検察は優秀だろう??だから無罪判決を出す裁判官は可笑しいんだ。」

だ言うもので、判検交流と判事と検察が交流する文化もあり、裁判官はべったり検察と癒着していると思われても仕方ないのが現状。万が一、第一審で無罪判決がでても検察が上告してほぼ逆転有罪となる。だから、日本で無罪判決や逆転無罪判決が出ると非常に珍しいからニュースになるんですな・・・。

それに比べてアメリカの検察もできるだけ有罪の確率をあげようとしているけども、裁判が日常的なお国柄が日本では起訴しないような案件でもすぐに起訴する傾向がある。

「あいつ多分犯人じゃない?多分犯人だと思うから裁判で皆に判断してもらおう。」

と言うノリかと思われる。

陪審制と言うこともあるけども、そんな感じだから無罪がでてもさほど珍しくないよ~で、裁判官も無罪判決を出すことに抵抗がないから正しい判断ができる確率は少なくとも日本より高いと思う。被告人が無罪となっても検察の上告が認められていないので、逆転有罪もない。

日本の裁判官も正しくしがらみがなく判決を下すことができる環境整備が必要だと思う。