日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

デカくて分厚いビジネスバッグは不細工だから欲しくない

3月は充電期間でオフィシャルのブログの更新もまばら・・・。
製作スケジュールを練ったり新作の企画を自問自答。とある知人からこんな問い合わせを頂いた。

「大容量のビジネスバッグをオーダーしたら値段は高くなる??」

明言しよう!!
値段が高い安いではなく、そんな鞄は企画・製作したくないからやりません(笑)。
知人なんで、はっきり言いましたよ(笑)。

大容量と言うことは、鞄全体の寸法も大きくなり、鞄のマチ幅も大きくなる。

デカくて分厚い鞄は正直不細工で、経験上イケてない人が持ってる事が多いと思う。
ビジネスバッグでなく、潔くボストンバッグを持つべきだと思う。

当ブランドでもビジネスバッグは最上級ブランド『Specilaite』ブランドネームでフラップ式の『Elliott Type F』とダレス式の『Elliott Type D』をリリースしている。

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ともに鞄を持った時のシルエットのスタイリッシュさが特徴の渾身の逸作なのだが、A4サイズ対応でノートPCも収納可能とビジネスバッグとしては十分な収容力を要し、マチ幅は13cmに設定している。

この13cmはスタイリッシュなシルエットを実現する最大のマチ幅であり、これ以上マチ幅を取るとデザイン上バランスが悪くなり分厚い鞄となってしまう。僕はこれ以上のマチ幅の鞄を企画しろと言われれば、ボストンバッグの提案をする。


ビジネスバッグで分厚い鞄で仕事が出来る人は見たこと無い。


実際には市販されているビジネスバッグに分厚い鞄も存在する。ビジネスバッグの御用達ブランドTUMIにもラインナップされている。僕も大学院を修了して社会人になってずっと営業職でサラリーマンをして幾つかの企業を経験したけれども、偏見かも知れないが、営業トップの先輩上司と営業成績が下位クラスの先輩上司の大きな違いはビジネスバッグの鞄の分厚さだっと思う(これマジよ)。上位の営業成績をあげる先輩上司はスーツの着こなしから持ち物すべてがスタイリッシュだったと思う。

とりわけ保険の営業(僕は未経験ですが)とメディカル関係の営業は鞄の分厚さによる営業成績の関係は顕著に思える。

 

先日、フリーランスになったので、病気になったり万が一の事も考慮して生命保険をもう一つ加入しようかと思って問い合わせたら、営業マンがやってきた。大手保険会社の営業マンだけども分厚いTUMIのビジネスバッグだったので、適当に話を聞いてお帰り願った。

「あぁビジネスバッグなのに分厚いなぁ~。あかんわこりゃ・・・。」

先入観と言えば先入観。偏見と言えば偏見。
しかしふと見ると玄関先で脱いだ靴も汚れて汚い。挨拶もそこそこに見るに見かねて

「鞄大きいですね。いつもそんなに荷物を持ち歩いてるんですか?」

と訊ねたら。

「いつ何時どんな資料が必要か分からないから全てを持ち歩いてないと不安なんです。備えあれば憂いなしってね(笑)。」

飛び込み営業を行う訳でもなし、その日の営業訪問スケジュールが管理できていれば、必要な書類や資料は把握出来るわけだ。結局僕の希望する保険の資料がなかなか出てこない。丁重にお断りしてお帰り頂きました。

もちろん保険会社の営業マンは全てがこんなんではなく、知人の営業マンはスタイリッシュで仕事に趣味、家庭とすべてが理想と思える毎日を過ごしている。

そんな何となくの経験と感覚からデカくて分厚いビジネスバッグは企画しない。

13cm以上のマチ幅のビジネスバッグでスタイリッシュに魅せるのは現段階の僕では無理なんですな・・・。

 

【ちなみに・・・】

自宅を訪問してくれた保険の営業マンは膝の上で鞄を置いて資料を探していたが、鞄の底が凄く汚れて傷んで居た。パンパンに詰まった資料は重たいからきっと外で地面に鞄を置いている事が容易に想像できた。そんなのを自宅のフローリングに置かないでよ。不潔な・・・。と言う嫌悪感まで生まれてきちゃった(笑)。