日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

無意識の手抜きは完全犯罪かつ悪意のない悪なのだ

仕事してて、苦手なのは見積もり。

僕ざっくりの見積もり出さないですからね。職人、素材・材料の仕入先と綿密な打ち合わせして価格を決定してます。だから時間かかるんですよ。適正価格設定で実はその正確さはかなり関係者から高い評価を得ております。実際見積もり価格がお客様にとって予算外であればそれはそれで仕方がありません。

お客様も色々でこんなお客様もいらっしゃいます。

「他所はこの価格で見積もりだよ?この価格で合わせてくれるなら企画依頼したいんだけどぉ~。」

ふ~ん。って感じ。

じゃぁその他社でど~ぞと僕はなる。価格的に物理的に競争無理なんで。
うちのQualityは半端ない自信があります。原価率が他社とは違うわけで(笑)。

多分サンプル見比べたんでしょうね。モノのつくりが全然違うんでしょう。この言い方される方の大半が再び声がかかります。半分以上再び声かけられますね。

「じゃぁ~この前の見積もりで・・・。」

いやいや、待った。この前はこの前で見積もり有効期限が切れておりますので、再度お見積り致します。で最見積書作成。

「え?前よりも随分高いじゃないか?足元見てるんですか(怒)?」

こう言うとき、僕はこう答えます。仲間内では有名になっちゃってるんですけどね。

「い~え。これは僕が気分が嫌になった代が上乗せされております。いやいや仕事とすると職人も”無意識の手抜き”につながりますので。この価格は初回取引の価格です。」

お客さんの当初の予算とこちらの見積もりの価格が合わないのであれば仕方がない。それで再度お声を頂く時は別の企画になるケースはありますが、どこだか分からない他社に価格を合わせろと言うのは理不尽。僕からしたらどんなモノを比較されているのか分からないわけで。

最初から値切る方は長続きしないのでお断りしてます。

気持よく仕事できないと、その気はなくても無意識で手抜きが発生する。これはどんな仕事も間違いない事実。無意識の手抜きは完全犯罪。だって悪意ない悪ですから。

初回多めに頂いたら手抜きは確信犯ですからね(笑)。

半分帰ってきて、半分が成約する確率です。今のところ。

男女関係でも一緒。勝手に自分を振っておいて、他所の異性に告白してやっぱり元の鞘にと言われても、振られた方の感情は穏やかではないのと同じ。仕事と恋愛は共通部分が多い(笑)。