書籍2
今日は暑い。お世話になってる方々と波止場から釣りをしました。狙いはカワハギでね。エイが岸壁に湧いていたので魚が全然居いません。日焼けしたけど楽しかったです。
さて、さしてブログネタ無い時は、おすすめ書籍。
今話題のビジネス書とかはあえて紹介しなくてもあちこちで紹介され、感想レビューもあるので、僕は個人的に繰り返し読んでる本を紹介していこうと思います。
『芥川龍之介 大全集』
芥川龍之介は大好きな作家の一人。
小学校の頃、父親が立派なハードカバーの大全集を持っていたので良く読んだけども、大人になって改めて読みたいなぁ~と思ったら文庫本サイズになってました。
文学小説は大人になって読み返すと気付きが多い。
小学生の頃に感動したのが芥川龍之介
小学生3~4年生ぐらいで知ってる小説家と言えば夏目漱石ぐらい。『坊っちゃん』とか『吾輩は猫である』を母親が買って読ませてくれたのを覚えています。芥川龍之介を知ったのが実は小学校の歴史の授業。教科書に平安時代のページに
「貴族は隆盛を誇り、当日の様子は芥川龍之介の『芋粥』にも描かれています。」
みたいな一文が。教科書はふりがなをふってくれていたので、
「アクタガワリュウノスケ?かっこ良い名前やな。イモガユ?お粥さんの事??」
と僕は思ったのを覚えています(笑)。
この写真が印象的でした。
僕は頭がすこぶる悪いので覚えられないので歴史の教科書を持って放課後図書室に。図書室の先生に教科書見せて
「イモガユが読みたい。」
とお願いすると、本棚から持ってきてくれて
と教えてくれて、俄然興味が湧いて全て読みました。小学生では分かりにくいお話も中学生や高校生、大学生と読み返すと深みが出るお話ばかりです。
芋粥、羅生門、地獄編などは今昔物語のような過去文献に基づくお話ですが、大正時代に鈴木三重吉が創刊した児童向け雑誌『赤い鳥』に掲載した蜘蛛の糸や杜子春など児童向けのお話が今読んでも深い。人間誰しもある心の闇と言うか本質そのもの。なので大全集は僕も読みます今だに。
ちなみに僕のオススメは国語の教科書にもありましたが、『トロッコ』。
これ男の子なら経験あると思いますが、親に黙って遠出して帰る時間計算してなくて、見知らぬ土地で焦った事があります。焦りながら家の近所に戻って見慣れた景色見たら泣きそうになる感覚が蘇ります。
実際は家に帰ると心配した父親が安堵のあまり怒ってどつき回されたのを覚えています(笑)。虐待じゃなくて愛のムチです。思い出ほろ苦い。