日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

不満を解消しつつ少し不便なのがミッション感覚で良い

こっちのブログを更新するのは本当に久しぶりです。

個人のFBでも呟いてみましたが、僕は夏がダメ。暑いのがダメ。夏場はな~んもする気にならない。最近、日中が暑いけど朝夕暑さが和らいだので朝晩頑張ってます。4月からこちらのブログの更新をさぼってましたが、ボチボチと。4月以降セルフプロデュース作品のリリースは精力的に行いました。

 

5月からこんだけ企画作品リリースしましたよ

【Lance~Regular Specification Last Edition~(2017年5月)】

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ショルダーバッグ:『Lance~Regular Specification Last Edition~』
価格:64,800円(税込)
素材:牛革(脱クロム鞣しダコダ仕上げ)
ブランド:Entree(アントレ)
概算寸法:27cm×37cm×10cm
概算重量:0.8kg
カラー:Dark Brown/Black
企画:日本経年変化協会
製作:椎名賢

要望の多かったダークブラウンとブラックのラインナップです。カラーの追加だけじゃなくて、ドイツホックボタンを採用することにより、全ての副資材パーツをブラス製に変更しました。まだ若干在庫がございますので、オーダーはこちら。

【#10~Red Dragon Ver~(2017年6月)】

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ラウンド式長財布:『#10~Red Dragon Ver~』
価格:54,000円(限定本仕様価格)
素材:牛革(外装:クロコ型押し姫路牛革 内装:イタリアトスカーナ牛ヌメ革)
概算寸法:20cm✕11cm✕3cm
概算重量:350g
カラー:オールレッド
収納:札入れ(✕4)、カード✕10、コインケース、領収書スペース
ブランド:Specialite
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治

真っ赤に染め上げたステアハイドにクロコのバックを型押しを施し手作業で吹付け仕上げを行ったレザーを贅沢取りの裁断を行い、今年一発目の新作となる『#10』を組み立てたワレット。内装パーツはイタリアンレザーのヌメ革を採用。個人的には一番お薦め

【Multi(2017年6月)】

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ショルダーバッグ:『Multi』
価格:64,800円(税込)
外装素材:牛革(栃木レザー)/馬革(新喜皮革)
内装素材:零号帆布(タケヤリ)
ブランド:Specialite
概算寸法:25cm×37cm×16cm
概算重量:1.0kg
カラー:Dark Brown/Black(茶芯)
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治

これ個人的には今年一番のお気に入り。
一眼レフカメラをそのまま収納できるように、鞄のマチ部分に凹状にクッション材を収納したショルダーバッグ。大容量でデイリー使いできる設定。栃木レザーと新喜皮革のホースハイド仕様でのリリース。内装のライニングはタケヤリの0号帆布と言う贅沢さ。僕毎日使ってます。栃木レザー仕様は完売。次回の製作はレザーが変わる予定なんで、新喜皮革のホースハイド仕様もラスト1個なんでお薦めです。

【別注キーケース(2017年8月)】

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別注キーケース:『Bespoke Key Case~会長仕様~』
価格:15,000円
素材:牛革(外装:新喜皮革製コードバン 内装:栃木レザー)
カラー:バーガンディー
副資材:ブラス
ブランド:Specialite
企画:日本経年変化協会
製作:本田宏治

今年の8月に新車に乗り換えたのでスマートキーのキーケースが欲しくなって別注したもの。コードバンを外装。内装に栃木レザーを採用。もちろん毎日愛用。
これは予約の段階で完売しちゃいまして、現在オーダー頂けない状況でございます。

個人的には今年は結構頑張ってリリースできたと思います!!

企画の原点は不満を解消してくるか?自分なら買うか?

僕のところにはレザーやデニムに関する色んなお問い合わせを頂くんですけど、

「こんな商品リリースして下さい。」

的なお便りも頂きます。
大半はお断りして既製品でリリースされているので、他社さんの商品をお薦めしております。

そもそも僕の商品企画プロデュースの原点は自分の不満を解消してくれること。若い頃はタンカー素材のポーターとかも使ったけど、やっぱり30代になるとオールレザーの鞄しか興味がなくなりました。既製品はかっこ良いけどゴチャゴチャしててもっとシンプルなデザインが欲しかったり鞄の内装がイマイチだったり。そんな時に自分の要望を踏まえた鞄を企画しています。

試作品も発表していないだけで、色々製作しています。
材料代や職人さんの製作費用などを原価として販売価格を決定しますが、あまりにも高価になる場合、自分ならその価格で購入するか??と自問自答します。

僕なら買わないなと思ったらリリースしません。いわゆる企画倒れです。

 

少し手間な使いにくさが大好きなんです

で、うちの商品は使い慣れるのにちょっとしたコツが必要です。
実はそこが良いし気に入ってます。

そもそも使いやすさや機能性を追求するとレザーを採用したらダメなんですよ。レザーは重たい、水に弱いなど色んな短所があります。ブーツだってかっこ良いけど足に馴染むまで時間がかかります。ブーツを履きなれない人が履くと脱いだり履いたりするだけでも時間がかかります。

革ジャンだってそう。身体に馴染むのに時間がかかります。ダウンやフリースの方が軽くて温かい。

ジーパンだって生デニムよりストレッチ素材のスキニーパンツの方が履きやすい。生デニムは履き続けて洗濯を繰り返して馴染みます。

うちの商品もそ~でありたいと思っています。実際コツが居る鞄の為にブログで紹介したほど。

ちょいとコツが必要です - 日本経年変化協会

お気に入りの革製品を扱うのは雑に扱うのではなく、ゆっくりと堪能しながらモノを愛でて欲しいと思います。僕は荷物の出し入れをニヤニヤしながらゆっくり行っています。僕はあまり急いでいる状態ってのがあまりないので。

最初は使いにくいなと感じてもそれも含めて愛おしくなるそして知らぬ間に相棒の特徴をしてコツを習得している。そんなミッション感覚がある商品が大好きなんですよ。