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日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

企画したオリジナルレザーは自画自賛だけど素晴らしい

『1月は行く。2月は逃げる。3月は去る』と言われるように、1月~3月は一瞬だよって意味らしく、2月ももう後半。

今日はオフィシャルで書けないので、今回個人のブログで。先日オフィシャルのブログで新たにレザー素材を企画したことを発表した。

keinenhenka.ko-co.jp

ダコダ調仕上げで染色とオイルのみの仕上げなので、アイテムにして使い込むとかなりの経年変化が見込める。

鞣しは、僕が数年まえからこだわっている『脱クロム製法だ。

レザーらしい風合いや万人が想像するレザーの経年変化には鞣しの段階でタンニン成分は必要不可欠だ。ただし、フルタンニンレザーである必要は無い。ある一定量の割合でタンニン成分が含まれるとレザーらしい風合いや万人が想像する経年変化は発生する。

フルタンニンレザーのデメリットは存在する。

①ロットぶれが生じる(製作ロットによって異なる品質)

②価格が高くなる。(原皮加工工程が生じ精製期間が長い為)

③製品にした時重たい。

④メンテナンスが必要。

とりわけ製作ロットにより品質が異なるのが困る。極端に今年と昨年同じレザーでも触った感じすら異なると言うこと。また近年レザーの価格が高騰しているのも課題。

実は『脱クロム製法はそれら課題を解決するために取り組んだんですけどね。姫路レザー有限会社と昨年組んで研究して発表されたのがアルコタンニンレザーという脱クロムのレザーだったが、あれは僕の好みじゃなかった。製作現場が顔料や薬品を使ったので、僕の期待する経年変化ではないと思った。

別のタンナーで同時に研究して理想通りに仕上げてもらったのが今回のオリジナルレザー。ロットぶれはさほど生じない。原皮をウエットブルーで仕入れてクロムを抜き取り鞣すので価格も比較的抑えられる。そして品質はフルタンと同等。

現在スムースレザーは革小物に採用している。

僕は名刺ケースにして1年ぐらい使ってみたが、赤のレザーの経年変化は抜群だ。

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迷彩のメルトン生地の僕専用(笑)。

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赤が渋くなってるんですよ。

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僕がヴィンテージのレザージャケットに見た赤の経年変化。

真っ赤から少し落ち着いた赤になる。

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キャメルも飴色になり始める。

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商社のバイヤーさんですら、

「どこのヌメ革使ってるんですか???」

と質問してきたほど(笑)。

レザーは車に置き換えると分かりやすい。

フルタンニンレザーは僕にとっては車で言うとMT車。クロムレザーがAT車

車の運転を純粋に楽しむならMT車は面白い。車を実生活で道具として使うならAT車だろう。

今回僕が企画したレザーはクラッチレスMT車だ。

 

自画自賛したい。同じ価格帯のレザーでは間違いなくNo1の品質だ。

栃木レザーや新喜皮革の馬革。欧州レザーも好きだから時々採用するけどね。レギュラーで採用するレザーは高品質安定の今回のレザーだ。