日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

オリジナルレザーの企画に夢中になってます。

「最近、大人しいね。」

やってることを一から十まで公表していないだけで、何もしてない訳じゃないですよ。体調崩したので新作は大幅にスケジュール遅れは否めませんが(笑)。

一つは素材開発です。僕の場合新しいオリジナルのレザーの企画と実現に現在尽力してる感じです。日本にも栃木レザー新喜皮革といった有名タンナーのレザーはブランドレザーとしてレザー愛好家には広く知られて支持されています。

確かに革らしい革で僕も大好きだけど、いざ自分で企画しようとしても万能じゃないんですよ・・・。経年変化するレザーってのは基本タンニン成分が要因になるんで、別にフルタンニンレザーである必要はないんですよね・・・。コンビネーション鞣し程度で十分なのですが、もう少しヌメ革感が欲しいと言うのが僕やレザー愛好家の求めるところ・・・。

有名ブランドレザーを使うと、素材を見て欲しいアイテムを考えなければならない感が凄くあるんです。材料みて献立考えるのは主婦の冷蔵庫か???(笑)。

欲しいアイテムにあった素材を探すのが本来の姿でしょ???

フルタンニンレザーは万能ではない。「分かってる」人が扱わないと綺麗に経年変化しない。

それを解消するのが脱クロム製法だと思う。

昨年、1年限定で姫路レザー有限会社とコラボしてアルコタンニンレザーを企画したけども、僕の希望が1/3しか反映されず、全然別物のレザーになったと言うのが本音。

だから、オリジナルでレザーの企画に着手した。『Marche』と言うレーベルからオリジナル皮革をリリースする予定。昨年第一弾として『Pate』をリリースしたけど、あれは100%満足できる革だ。

specialite.ko-co.jp

栃木レザーを扱っている商社の人間が、栃木レザーかと思ったぐらいの仕上がりですからね。『Pate』はスムースだけど、現在天然シュリンクとダコタ調のレザーをオリジナルで企画開発してます。

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ダコダ仕上げのレザーサンプル。レザー本来の質感はそのままに染色で仕上げてる。経年変化はある程度のタンニンの量と仕上げで決まることがここ数年の経験で分かったので。レザーの本職の方々がヌメ革と言う。でもこれは脱クロム製法なんですよ。

現在は悲しかな。Cクラスの粗悪な原皮を鞣しだけフルタンニンで行って顔料仕上げでフルタンと言う売り方をしている・・・。目利きできる人間が見たらボッタクリだと思うよ(笑)。今週の火曜日にサンプルが全て揃う。このダコダ調のレザーで鞄を企画したくて、しょ~がないんです。