日本経年変化協会の会長の徒然日記

『日本のモノ造りは世界トップレベル』一生愛用できる経年変化するアイテムを企画する日本経年変化協会の会長の日記代わりのブログ

企画は感情を刺激して職人が形にする。それが僕らの役割分担。

僕と面識深い方々はご存知だが、付き合いがまだ浅い方々に驚かれる事が多い。
それは僕はとあるキャラクターのかれこれ10年来のファンであること。自分の部屋とは別にCollectionを展示する部屋を自宅に設けているほどだ。何を隠そう、僕はリラクマの大ファンだ。

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メッチャ可愛い・・・。キュンとなる。グッズもほぼ購入。PCの壁紙もiPhoneケースももちろん、リラクマだ。う~ん。癒される。普段ライダースとか経年変化とか言ってるイメージが強くて、驚かれる(笑)。リラクマの魅力は公式の特設サイトを見ると存分に感じていただけると思う。

www.san-x.co.jp

今年のハロウィンも可愛い。ハロウィン自体は興味ないけど(笑)。

 


企画は感情を揺さぶらないとやり甲斐がない。


別にリラクマの話をしようと言うのではない(冒頭からしとるけど・・・)。僕のこのリラクマ愛を不思議に思って驚かれる方々に理由を訊かれるから。答えは

僕の感情を揺さぶるから。

よ~するにこの上なく、可愛いと思うから可愛いと思う理由は存在しない。それは感情だから。感情は十人十色だから感じ方は人それぞれ。異性の好みの違いと同じ。異性の好みも感情でしょ?

僕は企画するときに、感情を揺さぶれるかどうかを検討する。企画とは過去記事に詳細を書いたが、計画を行うこと。

japanaging.hatenablog.com

よ~するに企画担当者の僕はもちろん誰か(お客様)の感情を揺さぶるための計画かどうかを検討する。僕は自分が欲しいアイテムからアイディアを創造してお客様もそのアイテムを見てワクワクしてくれたら大成功。

 


僕と鞄職人の関係は役割分担


最近、僕とパートナーの鞄職人椎名賢君がコラボした直営ブランド『Specialite』『Entree』を始動させた事で良く二人の関係性を質問される事が増えた。同い年で仲ももちろん良いけども、二人共独立したフリーランスだからだ。僕は日本経年変化協会、椎名君はKen Shiina Design Laboratoryと言う独立した個人ブランドでもある。彼の専門は自身でもいつも言うのだが、レディースの鞄がメインの職人でもある。椎名君個人の作品は全然毛色が違う鞄だ。

女性専用の鞄を作る職人は、仕上げが群を抜いて丁寧で美しい。彼の製作技術の繊細さが僕の感情を揺さぶった。逆に僕が毎回する企画に椎名君は感情が揺さぶられたんだろうね・・・。経年変化と言う概念は椎名君自身はなかったから(笑)。
「使い込んだらかっこ良くなる素材、鞄のデザイン、製作・・・。面白いね。」ここからコラボが始まっている。

僕はお題(コンセプト)を決定して、素材の選定を行い事前の条件をつけてから製作と相談する。僕が感情を揺さぶる火種を持込み、彼が形にする。そんな関係。

当然今は自分たちのブランドを構築しようとしているので、興奮してもらうのは自分たちだけでは自慰行為になってしまうので、お客様がワクワクしてくれるのかを軸に企画している。今日も彼と打ち合わせした。新しい鞄のね。その際二人でチェックする項目が

  1. お客様が企画しようとしている鞄をどう思うか?
  2. お客様はどんなアイテムに興味があるのか?
  3. お客様は何に価値を感じるのか?
  4. お客様がワクワクしてくれるポイントは何か?
  5. お客様はどんな気持ちになった時にオーダーしたいのか?
  6. お客様が僕らを信頼してくれるのは何故か?

このうち1項目でも不明なモノがあると企画製作を行わないと言う実は二人だけの暗黙のルールがあります。だから今までリリースしたアイテムについては僕も彼も上記質問には同じ回答ができるぐらい話し込んでます。仲良しだけど、スタッフ居ないときは普通に議論してる(笑)。

この関係は料理に例えると分かりやすい。

僕はお客様に喜んでもらえるようなメニューを考える。職人の椎名君はメニューに基いてお客様が食べて感動する料理に仕上げるシェフだ。

だから『Specialite』『Entree』と言う看板料理とオードブルと言うブランド名にした。

あと、僕食べるの大好きだから食べることと関連させたかった(笑)。

お互い自分とパートナーの専門性知ってるから専門的なところはお互い信頼して口出ししないんだけどね。

自分の趣味趣向と言うのは楽しい、嬉しい、悲しい、辛いなど何だからの喜怒哀楽と言う感情が揺さぶられてるんだと思うよ。