商品企画は「不」から生まれてますよ
スタッフブログ更新。スタッフのブログのライティングスキルは確実に僕より上手になったなぁ~。
『Elliott Type D』はJapan Leather Award 2015に出展するぐらいの自信作。僕の知り合いの方々からのオーダー中心で受注してましたが、あまりにも好評でスタッフも一目惚れしてしまって今回の告知に至った次第。受注製作の鞄をWEBで受けるの少し怖いんだけど。
売価:24万円(税別)。素材、製作とハイエンドなんで適正価格だ。けど額面としては高価だ。新卒の1ヶ月分の給与ぐらいだからね。着手金で半額の12万円(税別)を頂いてから製作開始でもし、キャンセルされたら半額頂いても赤字なんっすけど(笑)?
スタッフがやる気になってるから様子見ますけど。自画自賛だけど、これは名作だ(笑)。親ばかに近い感情かも。
ある日~街の中ぁ~、お客様にぃ~出会ぁたぁ~(森のくまさん風♪)
今日ラッキーな事に図書カードが抽選で当選した。半分家族に略奪された(笑)。
本の虫なんで、願ったりかなったりで夕方だけど書店に直行。欲しい本ゲット。いつも早く読みたいのでその辺のカフェで読んでしまうのですが、
「あれ?会長!久しぶり。」
呼び止められたらお客様。読書お預けで残念ですがお客様に出会ったらね致し方ない。一緒に茶。結構コアなお客様で毎回新作を楽しみにしてくれているお客様であり、ファンで居てくれてる方です。
「会長、今度普通のデニム企画してよ。オレ買うよ。」
有り難いお話ですが、普通のデニムでよければ既成品買って下さい(笑)。デニムは一度だけ企画しました。これね。
立体裁断でMXパンツ風のカーゴタイプのデニム。こんなの市販されていないので、企画しました。普通のストレートデニムなら、高品質なアイテムが各ブランドからリリースされているので、あえて予算と時間を費やす意味がない。僕も普通のストレートデニムなら、フラットヘッドを愛用してます。
「会長の商品開発はどないしてやってるの??」
結構この手の質問はよく頂きます。
無いモノ基準では無く、結果的に無いモノになるだけ
普通に無いものを商品化しようとしてる訳ではありません。表向きには僕が欲しいモノ製作してます。と言ってます。市販されてたら、貯金したりローンで購入してます。貯金してもローンで買えないモノは現存してないから商品化してます。
基本消費者のニーズなんて『不』から生まれるもんです。
不満、不安、不便、不細工、不足、不良、不健全、不愉快、不出来、不安定
まだまだいっぱいあるのかな?思いつくの適当に列挙してみたけど。『不』がニーズでこの『不』を解決するのが商品であり、サービスでしょう。
僕の商品企画は自分が不満、不便、不満足から生まれてると思う。ブーツや色々企画して最近しないのは不満足から満足したから(笑)。あとは市販されてるので満足してるんでしょう。
鞄だけ。鞄だけどうしても販売されているブランドやメーカーの鞄に満足しないの。
不満なの。
だから企画してる。
ダレスバッグの多くは僕の偏見で主観ですけど、おっさん臭いデザインばかりだしスタイリッシュなダレスバッグが欲しかった。だから企画したの。
一緒にやってる職人が一流の腕だし実現してるので感謝です。だから他所のブランドで売れてるからと言う理由で企画はしません。欲しかったらそれ買った方が安いからね。
そんな話をお客様にすると
「ますます好きになったわ。」
だって(笑)。
え~い変態(笑)。けど、同じ趣味趣向を共有してくれている方々がお客様ってのは嬉しいな。ホンモノを扱うと世間一般でなく、ホンモノの目利きを出来る人間だけが対象になるので狭くなるけど、孤高のホンモノのブランドになりたいな。